2013年3月2日土曜日
京都で響く♪ その⑤
新幹線で三島由紀夫の小説を読みながら京都に向かいました。
タイトルは『金閣寺』でした♪
金閣寺を訪れたことは何回かありますが、
『Rock』を感じるために特別な思いで訪れるのは初めてでした。
鹿苑寺(ろくおんじ)と呼ばれるこのお寺は、
足利義満が建立した室町時代の北山文化を代表する建築です。
古都京都の文化財として世界遺産にも登録されています。
1986年に大改修を行っていて、金色の建物の存在感は当時の華やかさを伝えます☆
『金』は宇宙でもっとも永遠に変化しない金属のひとつです♪
美しく輝く姿は、お寺というよりも装飾品のようです☆
当時は京都でロックスターのように輝いていたことでしょう♪
有名な観光地なので、混雑をさけようと思い開門と同時に拝観したのですが、
予想以上の人の多さにびっくりしました。
拝観ルートが決められて、池に映る『さかさ金閣』を立ち止まって見ることも難しいくらいでした。
ガイドの声が響き、カメラを構えるスペースもなく、
自分のペースで歩くことすらできない状態でした。
まさにロックスターの存在です☆
三層構造の建物は、一層ごとにその建築様式が異なります。
一層目が『寝殿造』、二層目は『武家造』、三層目が『仏殿風』となっていて、
混沌としたコスモポリタンな文化の調和は、ローマのコロッセウムを思い出させます。
優雅や栄華の象徴は、嫉妬や執着の対象にもなったでしょう☆
小説の『金閣寺』は事実を背景にして書かれたことを知っていました。
意思や感情の表現にコンプレックスを感じていた金閣寺の住職の養賢は、
あまりにも美しい『金閣寺』を完ぺきな理想の美として執着していました。
それゆえ、気持ちが嫉妬に変わり放火、自殺をしてしまいます。
昭和25年に焼けてしまった後、再建された金閣寺の内部を拝観することができなくなりました。
応仁の乱でも焼き払われた『ロックスター』は、いつの時代も執着と嫉妬の標的でした。
『金閣寺』はとても美しく、訪れた人は誰でもその姿に魅了されるに違いありません♪
大切に守られて管理され、華やかさを今に伝えるロックスター・・・
私の目指すものとは、すこし違う気がしました♪
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